かんっぜんに出遅れましたな…。
リリース祭に乗っかるつもりではいたのですが、、私的トラブルが……
ヤバいなぁ、、いいペースでお金作れてたのに、止まらざるを得なくなってしまった。。借金自体はまだ大して減ってないのに……。
まぁでも、一年間詰まずにコツコツ来れたのは、時世を思えばラッキーでしょう。
ぶっちゃけね、、「返さない」って選択肢も何パターンか存在するんですが……。一応返す方向でコツコツと回してる故……困るなぁ。。
はてさて、乗り遅れちゃった手前、どこで言ったもんかなぁ~っていう感想文も、こちらに刻んでおきませう。
そう。水無瀬さんのファーストシングルのお話です。
そもそも、告知の時点で「やっぱこの人すげぇわ…」ってなってたでっかいイベントです。
昨今は企画やノリで楽曲発表する著名人も少なくないから、なんとなくハードル下がって見えてるけど……
いやいや、一曲「商品」を作るって、そんなちょろい話じゃねーよな?、と。
いえね、宅録で音源作ったりするハードルは、確かにガクッと下がってますよ。DAWソフトも転がってる素材も昔とは段違いです。録音機材だって安価なものが充実してきてます……が、人を巻き込んで「商品」を作るってことに関しては、なんならハードル上がってるとも言えます。
とっつきやすくなるということは、即ちチャレンジする人の分母は増えるわけで、例えば曲を作る人も「この人に歌って欲しい」って人と組みたいわけです……ということは、まず、そのポジションに立つことが大変なわけでして。。
大枚はたけば、全部外注で出来ちゃうことですが、その場合、商品としてリリースするに至らないのが、まぁ通例です。
とゆーか、、歌うから曲作っといて~、、なんてのは、お金持ちの手法なので、むしろハードル高いのですよ。。
その上で、作詞やテロップも自分で~ってことになってくると、いよいよ中心人物です。
あー、そうか。この人は自力でその環境に到達できる人なのだな……と、舌を巻いた私です。
事務所入りましたー→ユニット組みましたー→カバーでライブやります→ etc...とか、そーゆーのなくてもこぎつけちゃう人なんだなぁ、と。
厳密には一手じゃないだろうってことを百も承知であえて、一足飛びという言い方を選ばせてもらいまする。
やっぱすげぇよ、水無瀬さん。
もしかしたら、本人からすれば時間かかってるのかもしれないけれど……やっぱ水面下の初速が早ぇっす。
というか、先を行く人ほど時間かかってる~って感じているものだったりするんですよねぇ、、
その焦りをもてるのはそれだけ先を知っているからで、だから我武者羅に伸ばした手で掴んでくるものも、より多く質が高いわけでして。。
それは、技術やセンスもそうなんだけど、環境にも言えることだったりするのですよ。
例えば知り合い伝てで人を集めるとして、そのスタート地点の人脈を得るには、人として~じゃなく、プレイヤーとして気に入られている必要があるわけで、そういうのなしにネットで丸投げ外注して一からやろうとか思った日には、思ってたんとちゃう! のオンパレードで、まぁ一撃リリースは無理っすわ。。
無理なのが普通。
それをコケずにやり遂げる人たちがやっとスタートラインに乗れる……ってお話なんですが、、見事にスタート切ってくれましたね。事務所抜けて、スっとコレが出来るポジション取り……。恐れ入ります。ほんと、地力が強ぇ。
正直なところ、、複雑な気持ちです。
一番は、流石は水無瀬ゆき!って気持ち。ちゃんと形にしてくるし、ちゃんと楽しんでる。「やってみた」にしない。想像しうる中でも強めのパンチばっか選んで打ってる感じが、ただのプレイヤーでもクリエイターでもない、、高度なセルフプロモーションを感じます。
だからこそ、、今は悔しかったりもする。
私が長年、出来なかった、、やらなかった、、いや、やっぱ出来なかったこと、、ビジョンすら見えずに腐っていたことを、一年足らずで埋めてみせてくれたな、と。
あ、別に楽曲のリリースがしたかったわけじゃなかですよ?
ただね、「行動」を目に見える形にするって、すんげぇ大変なわけですよ。ついつい「行動」そのものを見せたくなってゴール間違えてコケるんすわ……。
私、そこまで若くないのだけれど…
あえて、ね。
例えば「私みたいなもん」は、リリースがゴールになっちゃったりするわけですよ。。
本来、そこがスタートなのに。
そうじゃないと解ってるから、「曲作ってます」をコンテンツにして、「出来たー」なんてことをせず、渾身の一曲目の発表タイミングにリリックVを用意してきてる……しかも、見ればわかるんだけど、リリックVの音ハメ、かなり拘ってらっしゃる。
こだわってるんだけど、あくまでも「作品」は曲!ってのが解る。
たぶんね、、私だったら女の子動かしちゃうと思うんですよ。。
絵が用意出来れば、簡単なモーションはEMやライブ2Dで動かせるので、MVなら目パチや口パクは入れてくだろうし、たぶんパルスメーターも、ループ貼ってAFかなんかで動かすでしょう。。が、ご本人も明言してた様に、あくまでも「リリックV」なんです。
そこ、徹底されてる。。
しかも、リリックVの見せ方を覆してきている。。
すげぇ、な。。と。
リリックVにアニメーション付く時って、だいたい口パクかダンスなんですよ。。
動きで音ハメして、世界観はフォントに丸投げ……ってスタンスがほとんど……
まぁ、嫌いじゃないんですけど……シャルルの歌詞って入ってこないじゃないっすか……。まぁ、歌詞で縁取る曲じゃないけど、、にしても。。
対して、脈ありパルスのVは、「絵」を絵のまま動かすスタンスです。これ、わりと「歌ってみた」とかの歌い手さんがやるスタンスなんですよね。 絵が、、というより画面がリズムをとることは許しても、必要以上の「表現」をさせない。
かわりに、徹底した音ハメでテロップを走らせとるんですよね、「単一フォント」で。
歌詞と音に寄り添うことに特化してるんです。
結果、「歌」がストレートに届きます。余分な装飾なく「歌詞」が真っ直ぐ入ってきます。
言葉を大切に扱う水無瀬さんならではの、、というか、作詞して自分で歌ってV制作にも指示を出してっていう、ポジションと実力があるからこその拘りなんじゃないかしら? と。
いや、経緯は知りませんよ? ただ、色々と「あえて」を孕んだVなんじゃないかなぁ、と、そんな風に受け取りました。
いや、すげぇよ、マジで。。
視野が違う。
ぶっちゃけね、音源のリリースなら京佳さんだってしてたじゃん…みたいな話になりそうなんですが…透けて見えるバックが違うじゃないっすか。。
京佳さんは京佳さんで、なかなかの仕掛け人です。功を奏したかは分かりませんが、ポジション取りも戦略もかなり強めに楔打ってる感じします。だから、準備出来てる感あったんですよね……。
それもどーなん?って話にもなりそうだけど、、私個人は「曲者」、「やりおる」という印象です。
対して水無瀬さんは……確かにまだ見せてないカードやパイプを持ってそうな奥行きはずーっとあるんですが、、いうてイチからっすよね!? って認識です。
少なくとも一年半前にSHOWROOMを突き進んでいた頃に、今に至る伏線撒いていたとは思えないのですよ。。
そっからの今って、、すげくない? いや、ほんと、、「待っててね」の答えをここまでバチっと出せるのって、ほんの一握りの実力派だけなんですよ。。
そういう人だと思って期待していたから、私も「待ってる!」だったわけですが、、もっと時間がかかると思っていたのです。
厳密には、もうちょい下積み的な準備期間を挟み直すもんだと思っていたのです。
まぁ、コロナで細かいステップ刻む余地がなかった……ってのもあるんでしょうが、誰かのプロデュース(←こっちが主体)やユニット(#ってみた が、それに当たる予定だったのかもですね)を経てソロデビュー~って展開か、クリエイターやDJの活動を膨らませてプレイヤーに転じるのだろう。。と。
あの……ナメてたわけじゃないんですよ。。私の頭ではそれくらいの筋道しか見えなかったんです。
結果「ナメてた」ことになっちゃうんですが……。ソロプレイヤーとして、パッと再スタート切るには、夢アドでの活動があと二年……いや、せめてあと一年は欲しかったはず……と思っていたから、、先輩たちと肩を並べて卒業する!という覚悟は、即ち「少し時間がかかっても、新体制には頼らず自力で這い上がる」という覚悟なんだと理解しておったのです。。
たぶん、そこは間違ってないと思うのですが……はぇぇっ……
分かってるんでしょうね。初手は早いほどよく、初手に手間取ると二の手三の手を打つに至れず、振り出しから更に後ろへ引き剥がされてしまうことを。。(言ってて耳が痛い)
ただ、それ故に初手を焦ってしょっぱい自己満を晒す人もいっぱい見てきたので……水無瀬さんのバランス感覚に感服しているのですよ。
まぁ、ね。全部自分でやっちゃうマンなら、ゼロからでもコツコツ作れたりするんですが……そーゆーのを自己満と呼ぶわけで、、 一発目から、ちゃんと「商品」作ってくるあたり、やっぱ温くないなぁ……と、初手感嘆というわけです。
因みに、私は本来、自己満出来れば充分なタイプなんですけどね……。自分からこんなもんが生まれた、自分にもこんなもんが作れた~っていうのが楽しいだけですし、売れたいという願望が無いので、数字ゲームにも無頓着なんですが、、人を巻き込むとなるとそうもいかないんですよねぇ……(ため息)
そこでため息ついちゃう私からすると、ちゃんと流行りや見せ方を勉強してから一手を打つ水無瀬さんは、頗る大人に見えるのですよ。(おまえ幾つだよ……)
時代が違う、、と言えばそれまでだけど、そーゆー若い頃に通る「一発目」にちょろちょろ関わってきた人間だから、その苦心とワクワクと「思った通り」への道のり……みたいなのが、ちょっとずつ解るので、若くして次元の違うことやってるすげぇ人や……っていうのが素直な気持ちなわけです。
そもそも、私は楽曲制作そのものには携わったことないので、知ってる感覚は全く別種のものかもしれませんけどね。
あ、でも、そーいや去年。SHOWROOM界隈に関わってる時に、イベント特典で「オリジナル楽曲」を作ってもらったというライバーさんのとこで、「歌詞考え中」
という配信をやっていて、「みんなと考える」と言う割にコメント欄に歌詞案が並ばないから、主のネタに音ハメ字数ハメのお手伝いをしていたら、三分の一くらいワシの言葉で埋まる……っていう暴挙はありましたなぁ(ㅎ.ㅎ )←コイツそのイベント参加してないのに。
というより、採用単語でそのくらい…やから、音ハメのために言い回し変えてみたり、イメージを言語化したり~ってお手伝い部分まで入れると、かなり私の色が出ちゃっていた気がします。
まぁ、無言くん、のだおさん「界隈」の方なので、リスナーさんも主さんも「知った顔ぶれ」の人が多かったのですが、、まーた、変なとこで出しゃばってしまったなぁ、、と(´・Ω・`)ゞ
ちなみに、、ボイスアプリの演技指導や、雑誌掲載文の添削も頼まれたり、別の方のところでは「サイン考えてる~」って言ってたから、「ワシならこー崩す」っていう例を出したら、「しばらくコレで」と、まんま採用されていたり……
ああ、そうか、駆け出しの方に比べると色々齧っちゃってるから「知ってる人」ではあるんやなぁ、と、改めて……後輩のサイン作ったりしてましたからね、私。。
「因みに」をふたつ添えると、
一年たった頃合でその方は新しくて可愛らしいアルファベットのサインに変えたようなので、「ちゃんと良いのが出来て良かったね」と心底思ってます(もちろん、真面目に崩したけど「一案」レベルの話だったので、恐縮してしまっていたのです←ちゃんと依頼でやるなら7個くらい作ってから固める) ってのと、私自身はサインとかねーんすけどね(ㅎ.ㅎ )?っていう。
うむ脱線しちゃいましたな。
サクッと曲の話に戻しませう
うーん。。
はてブロ、GIF動かないのか……?
いや、直書きで貼れば動くんだけど……記事内に貼るのめんどいなぁ(´・Ω・`)
GIFに使った元絵を貼っておきまする。
塗りが変わるとだいぶ印象変わりますよね。
この2パターンのレイヤーを差し替えて、動きの代わりに「表情」付けてるっていう仕様です。ハイライトを変えたりや赤味を抜いたりしてるのがポイントです。
最初からエフェクトかけるつもりで描いてるので、塗り方やらはだいぶアバウトですが……。たぶん、完成品のGIFはそこまで雑に見えなかった……はずです。
Twitterでも言ったように……ある意味時短なんです。。
はい、時間をかけれてない絵の話は終わり!戻ります。
今回水無瀬さんは、作詞も担当してる、ということで~……私はワクテカしながら聞いてたわけです。
私ね、「この曲ってどっから膨らんだのかな?」とか考えるのが大好きなんですが、、
あ、はい。悪趣味なんは解ってるんですが、自分も作詞とかしてたので、分解する癖がありましてん。
たぶん最初に生まれたんはココやろな。
恋もどき?
もどき?
もうドキドキ
うむ。
違ったら凹むレベルで勝手に確信してます。
つーか、どっかで答え合わせ終わってるかもですが、配信もタイミング合わなくて行けてないので、勝手にオタクっぽいことをひとり脳内で……
なんかね~あるんスよ、この曲のここはたぶん前世からこうだったっしょ!?って感じる「ハマリ感」。
もうそれしか正解ないやんな!って感じるけど、まぁ、他の人じゃまずハメらんない唯一無二ポイントでもあるわけです。
勿論、そのハマリの良さが最後の最後まで潜んでいて、練りにねったキラーフレーズってパターンもあることだけど、この歌に関してはこっから始まったのかなぁ、と(。・ө・。)
まぁでも、動悸、動悸、ドキドキ……が先かなぁ……。
「もどき」を重ねるのは、一回躊躇して、だがしかしで押し通す系の力強さを感じるし、一撃で引くには捻りが効いてる。。それでも、こっから引き当てて来そうな気がするんですよ…水無瀬さんて。
コレは配信とかの瞬発力や本能的な言葉遊びを見てきての予想だったりします。
水無瀬さんって、頭より先に口が正解を引く瞬間がちょこちょこあって、それは整合性や文法を飛び越えた「響き」に飛び付いた結果生まれるファンタスティックなんです。
まぁ、配信じゃただのオヤジギャグになっちゃうことも多いんですけど……w 音ハメも韻踏みも発想の基本は同じだから…。
もどき と もぉドキっ って噛ませ方は、まさにミナセンスやなぁ、と。。 「恋もどき」がわりと早いうちから肝に座ってたんじゃないかなぁ、と思うのです。
まぁ、そう感じたので、、そっから、ドキドキ → 脈 → パルス の順に紡いだんかなぁ、なるほろ~、と勝手に納得しました。(違ってても勝手に納得するのがオタク考察よねー……)
私からは絶対出て来ないタイプの重ね方やし、繰り返し方もオシャレなんだけど、さり気ないし「ドヤ感」なくて、「わ、、すげっ……」ってなりましたわ。
水無瀬荘の書き方もそうだけど、水無瀬さんの言葉の重ね方は、隠喩と直喩のバランス感覚がしっかりしてますよね。詩の場合、わざわざ説明はしないから、ほとんど隠喩と言えなくもないけど、、
歌詞……というか「詩」の世界って、わりとファンタジーのロジックに近いところがあって、比喩なんかは特にそれをそう呼ぶならこれはこう。という作中ルールがフィルターとして最上段に掲げられたレイヤー構造なわけで、その各層でフェードやクロマキーかかったりして、輪郭が見え隠れし、奥行きを出していく~わけですが、、。その奥行き感が心地よいのですよ、水無瀬さんの言葉は。
まぁ、ね。レイヤー構造っつー言葉自体が比喩表現なんですけどね。最近よく聞きますよね……昔っからあったんですけど。
物語を作る上で、神話構造とレイヤー構造は必須の骨組みなんですが……レイヤー構造って言葉だけが独り歩きしてんのが気持ち悪いなぁ~と思ってたから、なんとなく比喩表現を編集用語に寄せてみて……
失敗しました!
例えること自体は簡単なんですけどね。上手くテーマを絞ってビタっとハマるワードを刺してくのはやっぱりセンスのいることなのですよ。
その点でも、
脈ありパルス は、タイトルからして上手ぇ……
動悸とドキドキ、人脈と脈拍……ってシンプルに組み合わせの構造でいうと真新しくはないのだけれど……タイトルにこの2ワードかけてきた時点で輪郭がパキッと決まるんですよね。
「脈あり」と「パルス」はどっちも響きの強さに対して不確定要素を示唆する不安感があるんですよ。前向きの象徴である脈ありに対し、信号のパルスは堅苦しいと思うのはレイヤーの奥行きが見えてない読解。そもそも脈とパルスをかけた時点で連想されるのは心電図なわけで、心電図って本来は好調な時にお目にかかることないんすわ。つまりね、この組み合わせでの「脈あり」ってのは、「キタコレ、っしゃンナロー!」みたいなノリじゃなくて、いつ途切れっかもわかんない様な不確かなもので、だけど波形がくっきり見えるくらいには確かにそこにある……うむ、正に恋よね。張ったつもりもない綱の上渡らされるような突発的な緊張感、この綱がまたバッチバチに波打つんすよねぇ……。
はぁ、、長らく味わってねーなぁ、そんなドッキドキ。
女の子…や、女性(←もうコッチの方が多いな)とサシで会っても、 自分側がヌルッと友だちの線引きを最初っからしてるとドキドキしないですしね。。異性間のドキドキってなんだかんだ「ワンチャン」あるからの感覚なんやなぁ…って、理解しますた。
私みたいな、基本お友だち主義で特にワンチャン狙ってない勢も、そこんとこは本能的にあるのかもしれません。
完全にドロップしちゃうと、ドキドキしない…。
はぁ……そこは、ほんと頗るつまらんのだけど、置いときまして……
こんな状態だから、「わかりみ~♡」なんて、口が裂けても縫い直して舌に細工仕込んでも言えねーわけですが、、
それでもね、水無瀬さんが用意した脈ありパルスのロジックにおいて「不整脈」√﹀_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀_︿╱▔︺/︹▁╱﹀▔╲︿_/︺▔╲▁︹_/﹀▔⁄﹀╱﹀▔︺︹▁︿╱╱﹀▔╲︿_/︺▔︿╱︿︹_/
ってのが、どんだけビタハマりのエッセンスワードかは解るのですよ。
それを恋と認める……までのジェットコースターな感情ラインをそう呼ぶのかぁ、と。
何が良いって、浮かれ切ってないとこです。
地に足ついてないのに浮ついてない。
全力で踊らされてる自分を俯瞰で見ているような視点のトリックで、ツンデレ口調を使わずにそれに近しい効果を付加している。。上手いなぁ…。
「不整脈」なんですよ。
ただ、キャッキャウフフに恋してる乙女心なら、たぶん「不静脈」の方がハマるはずなんです。ドキドキ感も「高鳴る」感じがして加速度高いのはダントツこっち……
なんだけど、
「恋に恋してる」なんて自分で言っちゃう強がりさんには、コントロールをはみ出した「不整脈」がビタハマる。なんたって「恋もどき」ですからね。
この辺のビタを絞ってくるタイトさが、水無瀬さんならではだなぁ、、と。
たぶん、客観的な視点では最初っから解ってるんですよね…「もどき」じゃないことは。最後の最後になってやっと「君に恋してる」っていうのは、別に物語的な進展ではなくて「1回しか言わないんだからね」の類だと勝手に解釈しております。
しかもコレ、たぶん音源先出しの歌詞付け作業でハメてるんだろうから…なかなかにタイトなセンスで「不整脈」ぶち込んできたなぁとニヤニヤしちゃいました。
強いワードを際立つとこに配置するって当たり前なんだけど作詞でいちばん難しいとこなんですよ。。
配置優先で取ってつけたような文を添えちゃうと結局単語が文脈から浮いちゃうし、「詩」の要素を優先するとキーワードは楽曲からはみ出た位置に行きたがるのです。
まぁ、これは当たり前なんですけどね。
小説や詩で何か単語を「立たせたい」場合、リズムから少しはみ出させる方が際立ちやすいんです。だから、文を書き慣れてるとパワーワードほど一振り歯切れの良い文で勿体付けて、うん、キリよく纏まったと見せかけて、嘘でしょってくらい不意打ちで置いてったりするのです。
まあ、わりと近代の表現ですけどね。
京極夏彦が魍魎の匣で「儚い」を置きに行くために感情すっ飛ばした情景文長ったらしく説明調で並べた~みたいなアレっすよ。
歌詞はその真逆なわけです。
そもそも、私もわりと言葉に埋もれて生きてきた人種なので、歌詞そのものに上手ぁ……って思うこと滅多に無いんですけどね。
実際、最近の曲で良いなぁと思うものは、ほぼ確でメロや歌詞の音ハメなんですよね……。
あぁ、でも米津さんはどっち向きにも上手いですね。。
あの人はなんかもう、総合格闘家って感じがします。あらゆる方向から「作品」を捏ねて纏めてそっから崩してっていう職人臭がします。。
ただ、だからなのか、あんまり圧倒されたことないです。 まぁ、わりと好きですけどね。計算が透けるというか、試行錯誤の最高峰なんだよなぁ……と。
私ね、言葉も曲も勝手に湧いてくるものが好きなんですよ。百パーのナチュラルボーンが有り得ないことは分かった上で、自分の手の届かないところから自分を通して出てくる存在が好きなんですよ。
曲は降ってこないし、キャラはひとりでに歩き出さない……っていう現代のリアル思考クリエイターを否定するわけじゃないんだけど、、
それじゃやってて面白くなくね?
と、思うのです。
まぁ、私はクリエイターではなく、遊び人ですから。
曲はさほど知りませんが……夢で一曲拾ってきたことはありますし……鼻歌なんか練りもんじゃないし……
キャラはある程度のバックボーンをあげれば勝手に喋りますし。。
コイツとコイツが仲良くなるなんて……私は予想もしてなかった……なんてことはよくあります。
シナリオが見えた瞬間、役割を考えようとしたら役の方がスっと出てきて「おまえがやんのかいっ!」って思うなんてことも、よくあります。
だからこそ思うんです。
水無瀬さんは、ベースはそっちで肉付けが手堅いタイプのクリエイターさんなんじゃないかなぁ、と。
水無瀬荘の文なんかもね、あ、コレは筆が走っとるなぁ~と思う節があったりして楽しいのですよ。全部設計図通りに書くタイプの人はこんな遊び方しない…というか、出来ないっていう……生感っていうんでしょうか。。アドリブ感のようなものがあるんですよ。
例えば、リゼロの作者さんとかそのタイプです。
数少ない私が読んでたウェブ小説……っていうかなろう小説なんですが(まさかこんな売れるとは思いませんでしたw)、構成入る前の原作は、まぁ酷い(褒めてる)。
エピソード単位の……否、シーン単位、カット単位でのウェイトバランスが滅茶苦茶なんです。
でもだからこそ、活字なのにバトルシーンに圧が生まれてたり、ブラウザ通して読み手に「病み」を見せることがとても上手いのですよ。
ただまぁ、、あの設定であのノリで書いちゃったら、途中でパンクするだろうなぁ……と思ってますが。。
ライブ型筆者の特徴は、外堀を埋め過ぎない……といいますか、、荒野に筆を下ろしたがると言いますか……
庵野さんしかり、冨樫さんしかり……書くこと決まってても書き方やボリューム決まってなかったりするので、だいたい一回はパンクします。
予定してた着地点が消し飛んだり、着地点へのルートを見失ったり……「いや見えてんだけど、くっそ遠いじゃん!」ってなったりするのですよ。。
でも、だからこそ、作り手も受け手も楽しいわけです。コレ、コラムやエッセイに慣れてるライターさんの文にはなかなか感じない物なんですよね。。
あと、、賞レース出身の作家さんにもあんまりいないです。。
プロでその書き方出来るのって、「自由にやってください」って言われるクラスの特別枠なので、、まぁやらせてもらえない……が正解でしょう。
無論、、ここはライブ型です。。
設計もレイアウトもプロットも……そもそもテーマすら決めずに書きなぐってる雑文中の雑文ですし、脱線しかしない暴走前提のゴーカートです。
うん、ゴーカートですw
面倒臭いからそれ以上説明しません。
水無瀬さんの文は、ブログ読んでた時からこっち側の匂いがしていたのですよ。
ちょっと滲むダークさや突然地の文に圧が走るスピード感、、勿論計算で厚みを調節することもあるんだろうけど、、コレは筆が先に走ったな?っていう勢いを感じることがしばしばあるのです。(いや、実際は知りませんよ? そう感じるってだけの話です)
しかして、この緩急こそが水無瀬ワールドだなぁ、と。
暴走気味に走る言葉遊びと、狙って置きに来るタイトなワードセンスが、心地よくて癖になる。
うん、ちょっと癖ある文章なんですけど、そこがいいんです。
昨今ね……プロにヘタレが増えとるんですよ。。
これはね、ネガティブなもんは結局売れない!って事実とコンプラに侵食されたメディアの末期……とも言えるかもしれないんですが……。
ポジティブワード並べときゃセーフみたいな勘違いが……増えた。。マジであらゆるジャンルで増えた。
これなぁ、、「誤解を招く表現」として読解力ない客の分まで頭下げなきゃならんおかしな時代だから致し方ないんだけど……
にしたって、安心安全なポジティブワードだけ並べられても、つまんねーんだが? と。
まぁ、その逆張りで振り切った最たる例は「うっせぇわ」ですよね。。
あれはネガティブワードだけで構成された最強にポジティブな曲ですから。。
あれが本当にディスのみで出来た曲なら、たぶんあそこまで流行んなかったと思うんですよ。
「頭の出来が違う」って最強の自画自賛だけど、絶対誰もが一度は思う対敵バリア……ですからね。
結局ね、ポジティブワードはそれだけじゃ弱い……って扱いなんですよ。(実はそんなこともねんだが…)
綺麗事って評価で汚される運命なんですよね。。
だから、ネガポジの変換が大事になってくるわけですが、、水無瀬さんってその辺のバランス感覚頭抜けてるんですよね。
元々ブラックユーモアのセンスが光る方ってのもあるけど……なんだろう、根がポジティブな人がブラックな物に対して同じ目線からふざけんなって言ってる感じ?とでも言いますか。。
ちょっと方向性違うけれど、金八やGTOのロジックに近いんですよね。
まぁそもそも、本来はとんちの効いたディスり芸がハマる人でしょうから、ブランディングで抑え込んでるものの滲み方が絶妙ってのもあるかもしれません。
「言っちゃう」ってプレイスタイルは、ごく一部の「キャラクター」にしか許されないルートだし、当然リスクもでかいから、水無瀬さんのバランス感覚は気持ちの良いとこに刺さりますよね。
いやその地雷原怖いわってハラハラして余計な口挟んで後悔して……を繰り返してきたオタクが何言ってんだか……と、自分でも思いますけどね。
その際どさも魅力だったりするのです。
ただ、推しちゃんのことになると「いいぞもっとやれ」が下手くそになるんですよ、マジで。。
まぁでも、何よりすげぇのは、あの曲をカラッと可愛く歌い上げちゃう声使いのセンスなんよなぁ。。
声はほんと才能だから「魅力的な声」ってだけでも充分強いのに、その個性的な声に徹底して表情を付けるから、まるで別物のようにも響かせられる。
ただその一方で、表現巾の広いパフォーマーほど、輪郭が消えやすく、変えすぎて誰だか分かんないってなっちゃったりもするんだけど……
あれだけ多様な表情を声に乗せてんのに、あ、水無瀬ゆきだ!って解る声なんですよね。強い個性を持った声…超憧れます。
声について、、語り始めると本当に終わりが見えなくなるので、今回はこの辺で……。
ただ、、やっぱりブログに割ける時間……取れなさそうです。。
他の作業の手が止まるのがわりと痛い。。
すでに当初の予定を大幅に割り込んでいるのです……。
わりと、焦って……ないんだけど、「焦れよ自分」って状況なのです。
ブログ、制作、その他諸々、複数やってる人の時間配分が知りたいもんです……。
ワシほど「労働」に、時間取られてないのかしら(´・Ω・`)?
単純に、効率の差でしかない気がして、オッサンは頗る悔しいのです……が、、マジで両立無理だぁ……orz
脳みそリセットされちゃうの、地味に辛い。
器用に……なりたいなぁ。
(小器用な人あんま好きじゃねーけどなw←だまれ)