水無瀬さんが多才であることは言わずもがなでありますし、飲み込みの早さについても重々承知していたつもり.......だったのですが~.......、
伸びる瞬間をこうも目の当たりにすると、衝撃を通り越して、もう事件と呼びたくなるのですよ。
環境を加味して考えても、センスがありすぎる。。
現在、ファニコンというファンアプリのLIVE配信を通じて垣間見ることの出来る水無瀬さんのセンスはと言いますと、滑舌とピアノの成長過程のリアタイ備忘録~の様なものなのですが、これがどちらもとんでもないのです。
水無瀬さんは、配信毎に必ず進化します。
週一回や月一回の配信で「今これくらい~」ってお話なら、まぁ解らなくも無いのですが、毎日の配信で目に見える(耳で....)変化を見せるというのは、やろうと思えば出来る!!っていうもんじゃありません。
私は、たまたまどちらも触れたことのある内容なのですが、故にその驚異的な成長速度に驚愕しておるのです。
配信中、聞き手が口を揃えて「天才」ともて囃すのを、水無瀬さんご自身はファンからの甘やかしと捉えているようですが、リップサービスや贔屓目を挟む余地がないくらい圧倒的な衝撃で、他に言い表し様がないのですよ。まぎれもなく、天才的なのです。
水無瀬さんは滑舌が元々良い方なので、「外郎売」はコツさえ掴めば割とすぐに.......とは思っていたのですが、まさかピアノがこれほどは。。
楽器は始めるのが早いほど吸収が早く、逆に言えば、大人になってから始めると、それなりに伸び悩むもの.......なんですが、水無瀬さんにこの理屈は通用しない様でして。
どうも、頭と身体の経験値をフル活用して猛スピードでコツを掴んでいってるみたいなんですよね。
たぶんゲーム感覚で全体をイメージしながら、耳で音を確認しているんじゃないかと。暗譜も暗記ではなく、直接指に覚えさせてるんだと.......
慣れない和音を覚えるのも、リズミカルに指を動かすのも、けして容易い作業ではないはずなのですが。。
何が凄いって、外郎売もピアノも、マスターしてきている部分は既に表現をしているという点です。
普通は、まず「やり方」を覚えて、なんとなく「出来るようになって」やっと表現が出来るようになるもんだと思うんですが、、「聞かせること」を意識しながら練習しているせいか、最初っから表情があるのです。
成長の段階が一足飛びなのですよ。
だから、まずはノーミスを目指すーっていう学習タイプと違い、序盤から聞いていて楽しいし、部分的な「出来た~」の価値も跳ね上がるのです。
独学なればこそであり、センスの賜物なんだと思います。
その上で、配信の最中でも新しいコツを掴んで、新たな「出来た~」を産出してしまう集中力からは、勝負強さや持ってる感を感じられ、エクスクラメーションな溜め息が体内を駆け巡るのです。
正に圧倒。
あと、、完全に余談ですが、、床にベタ座りで鍵盤叩いてるとか、まるでシュローダーではないか、と。
そーゆーところにまで、いちいち天才感が滲み出てるんですよね。
なんか、上手く絵に描けなかったけれど、、
楽器って弾く人を選ぶんですよ、、本当に。
経験や技術は一切関係なく、魅力的な音を奏でる人っているのです。
そして、そういう音は耳を無視して体内で響き渡り、脳みそを無視して体感として染み渡る。
それはきっと歌を聞くのに近しい感覚で、滲み出るその人の空気感や呼吸感がいかに魅力的かという、もっと本質的なお話だと思うのです。
技術が抜きん出ていても魅力をほとんど感じないプレイヤーや、逆に魅力的な空気感を持ち合わせているのに、それが一切音に乗らないって人も沢山いるのです。
月並みな言い方をすれば、音楽に愛されているか否かなわけです。
音楽大好きな水無瀬さんは、どうやら相思相愛なようでして、なんだか妬けてしまいます。
どっちにかって?
この件に関してはどっちもですよ。ほんとに。
水無瀬さんほど早くなくても、やり込んでいれば必ず上達はします。
でもけして、彼女の音の持つ奥行は真似できません。
それが口惜しくもあり子気味よくもあり、毎夜毎晩、鳥肌が止まらないのですよ。